上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- -- l スポンサー広告 l top
(1)
(2)
(3)
(4)
の続きです。

厳密にいえば、フィードフォワード手法は、失敗の許されない計画を、綿密に各種データを分析し、シミュレーションをしながら練り、目標を定めて一気に実行に移すことです。

ここでは、もう少しソフトなフィードフォワードを御紹介します。

フィードフォワード手法は、PDCAでいくところのP(計画)とD(実行)に重きを置きます。C(評価)とA(改善)は、C(検証)とA(修正)とします。

P(Plan) 計画
D(Do) 実行
C(Check) 評価 ⇒検証
A(Act)  改善 ⇒修正

フィードバックは、「過去」に対して評価をし、過去を改善することによって「現在」を作ります。フィードフォワードは、最初から「未来」を作るのです。
なので、P(計画)の段階が一番重要となります。ここで、未来をできるだけポジティブに描くことが必要です。

フィードフォワードで一番大事なことは、過去に何をしたかではなく、未来に何ができるかです。そのため、アンケートなどの調査データはPを立案する時に有効に活用し、Cでは目標に添っているかどうかの検証として使うべきです。

Pが実行を想定して立案されるのは、ちょうど建築に通じるものがあります。例えば、新しい校舎を建てるとします。校舎の青写真ができ、設計図ができ、模型を綿密に計画していきます。模型の段階でこのまま大きくすれば校舎として使用できるぐらいにします。当然いつまでに校舎ができるという具体的な目標が盛り込まれます。これがP(計画)です。実際に工事をするのがD(実行)です。C(検証)はつどつど実施し、微調整のA(修正)をして完成となります。

実は、この手法で最も重要なところは、模型を作るところ、つまりPをシュミレーションするところです。
この手法であれば、ネガティブな改善がなくなり、効果的なPDCAサイクルの実行ができると思います。

スポンサーサイト
2010.05.23 Sun l PDCAサイクル? l コメント (0) トラックバック (0) l top
(1)
(2)
(3)
の続きです。

PDCAサイクルは基本的にフィードバック手法で行われます。実行して結果を出し、結果を検証し課題点を見つけて修正していきます。そして、これが最も嫌なところですが、改善点はネガティブトーンで改善者に伝えられます。例えば「君の課題はここにあるから、これを改善するように」といった具合です。

プライドの高い人ほど、フィードバックによる助言は受け付けません。

しかもCのフェーズでは、必ず課題点が見つかってしまいます。Cのフェーズによく用いられるのは、アンケート調査です。アンケート調査はどんな形で実施しても見つけようと思えば、必ず課題は見つけられます。これはアンケート調査ばかりを仕事にしてきた私が言うのだから間違いありません。

実は、どんなに間違った調査であっても、結果が出るとそれを分析すれば課題を出すことは不可能ではないのです。

というわけで、Cのフェーズで課題が見つかると学年・教科・各教員へフィードバックされてしまいます。しかもネガティブトーンで課題の改善を伝えられるのは、モチベーションにも影響します。


この「PDCAサイクル」を学校等言う環境で回す最も良い方法は、フィードフォーワード手法を取り入れることだと思います。これについては、次回。
2010.05.23 Sun l PDCAサイクル? l コメント (0) トラックバック (0) l top
(1)
(2)
の続きです。

CはCheckのCですが、多くの書物ではこれを「評価」と訳しています。この点は非常に違和感のあるところで、本来Checkに「評価」の意味はありません(「評価」の意味はあるとする人もいますが、私の滞米経験上と辞書で調べた結果、ここでは、なしとします)。何故これを「評価」と訳してしまったのか疑問でしょうがないのですが、「PDCAサイクル」を語る時は必ずこれが「評価」とされてしまい、「学校評価」や「授業評価」といった「評価」がつく学校用語が出現してきます。

デミング博士の本来のCheckは点検の方が意味としては強かったはずです。それが、いつの間にか「評価」という言葉が定着し現在にいたっているわけですが、この言葉が誤解を生み、計画を評価する「PDCAサイクル」に変容しているのではと疑っております。つまり実施のフェーズは誰もが一生懸命こなしているのだから、成果が出ないのは計画が悪いと判断されがちなのではと推測します。

また、「評価」という言葉自体が持つ強い響きに対して、必要以上に構えてしまうのかもしれません。その最たるものが「授業評価」でしょう。「授業評価」については、また別項を設けて詳しくお話ししたいと思いますが、私は意識してこの言葉を極力使わないようにし、「授業アンケート」や「授業検証」と言っています。お手伝いする学校では、必ず「これは先生の授業そのものを評価するものではありません、生徒からのメッセージです」とお伝えしております。

もうひとつ、PDCAサイクルがうまく回らない理由は、PとDの存在です。PはPlan=計画、DはDo=実行ですね。実は、計画自体が実行できるかどうかを考えて作られていたのか、実行を無視して作られていたかで、このフェーズは変わります。授業アンケートを基にした授業改善計画の場合、意外なほど実行を無視した計画が練られることが多いです。実行しなければ、計画は宙に浮いてしまいますが、Cのフェーズはスケジューリングされていますから、否が応でも来てしまいます。PがあってもDがなく、Cが来るからPの修正をしてAとする、そんなことが繰り返されては、PDCAサイクルとはいえなくなります。

実は、もうひとつ、学校でPDCAサイクルがうまく回らない原因があります。多分これが最も大きな阻害要因だと思います。それは、フィードバックです。
2010.05.23 Sun l PDCAサイクル? l コメント (0) トラックバック (0) l top
(1)
の続きです。

PDCAサイクルが学校現場では、Cの機能によってPを変えるということが起こるのです。何でこんなことが起きるのか、詳しく調べてみますと、そもそも学校教育現場における「PDCAサイクル」の定義がないからなんです。何をもってPとし、それを実施してチェック機能を動かし、何を修正していくのかということに関して、どこにもその答えがありません。

文部科学省がこの辺をあいまいに提示しているせいかもしれませんし、教育現場は多岐にわたる機能を併せ持つ特殊環境であるせいがあるかもしれません。

私がよく担当する、学校評価に関わる授業アンケートでは、まず1回目の授業アンケートを実施し、その結果を受け、「授業改善計画」を出してもらいます。それに添って、授業改善を実施して頂き、2回目の授業アンケートで実施の検証をします。これを学校さんに任せると、2回目の授業アンケートの結果を受けて、授業改善計画そのものを修正してしまうことが多くおこりました。

そこで、まず1回目の結果で授業改善計画を立てて頂く段で、綿密な目標設定と計画立案に注力してもらい、2回目は実施できたかどうかの検証をしっかりとしてもらうことにしました。目標に達しなかったのは、計画自体が悪かったのか、実施の状況が悪かったのかの判断をしてもらうようにしました。

目標と計画については、また別の機会にお話し致します。

言葉としての「PDCAサイクル」は、それこそ公立私立問わず、幼稚園から大学まで定着していますが、それをうまく実施できているところは少ないでしょう。その原因はいくつかありますが、その一つとして、前述のように、定義のあいまいさと実施に際しての誤解があると思います。

他にも原因はあると思いますが、その一つとして私が疑っているのはCの存在です。

次回はCの秘密です。

2010.05.20 Thu l PDCAサイクル? l コメント (0) トラックバック (0) l top
学校経営のコンサルタントをしていると、必ず目にする言葉が「PDCAサイクル」(自治体によっては「PDSサイクル」にしているところもありますね)です。

学校経営コンサルタントなる仕事に就いた当初は、なぜ学校現場に品質管理や生産管理で有名な「PDCAサイクル」があるのか不思議でなりませんでした。

私、一応マーケティングリサーチ(市場調査)というところから社会人キャリアをスタートさせましたので、統計学の端っこをかじっております。ですので、「PDCAサイクル」というと、統計学の権威、デミング博士が反射的に頭に浮かびます。

デミング博士はアメリカの統計学者で、第二次大戦終了後日本政府の要請により、国勢調査の計画のため来日しており、在日中に日本科学技術連盟の招きにより、日本における品質管理、生産管理の第一人者となります。

そのデミング博士が提唱したのが「PDCAサイクル」です。そのため、デミングサイクル(あるいはホイール)などと呼ばれることもありますが、このモデルはデミング博士の師であるシューハート博士が提唱したものであるから、シューハートサイクルとする場合もあります。

いぜれにせよ、日本に統計学を基にした品質管理、生産管理を持ちこみ、トヨタなど日本企業の質向上に寄与したのが「PDCAサイクル」となります。トヨタクオリティの大元は「PDCAサイクル」であるなどともいわれたりもしています。

そんな「PDCAサイクル」が教育現場にあるのですから、門外漢であったころの私は面食らいました。「PDCAサイクル」はご存じの方もいると思いますが、その解説をしますと、

Plan=計画
Do=実施
Check=点検・評価
Action=改善

この4つの言葉の頭文字で、P→D→C→Aという過程をサイクルのようにし、らせん状に向上させるものです。「PDCAサイクル」で最も重要な部分はPとDです。計画がしっかりとした目標の上に立案され、それが実施されることが理想であり、実施状況をCのフェーズで点検し、計画に沿って修正するのが「PDCAサイクル」であったかと記憶しております。

これが学校現場で、あまりうまく機能できていないことがあるのですが、その原因などについては、また次回。


2010.05.19 Wed l PDCAサイクル? l コメント (0) トラックバック (0) l top
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。